タクシードライバーもウーバーも大切なことはもちろん消費者になります。
短い目で見ると業界は大事ですが、誰からお金をもらっているのかを考えたときに、すぐ消費者にたどり着きます。
これは令和の時代になっても変わりません。
昔はタクシーだけだったので、お客様として消費者を見ていましたが、今はどちらかというとウーバーが主流になりつつあります。
確かに便利なのは間違いないですが、弊害として運転手のスキルが著しく落ちることが挙げられます。
具体的に言うと、道を十分に覚えていないと言うことです。
通常タクシー運転手が何故あれほどまでに道を熟知しているかというと、タクシーで運転する前に何十時間とトレーニングを積みます。
その期間も研修という形で勤務の一環になるので、講師側も賃金が発生する以上真剣に教えます。
プロのドライバーが実践トレーニングを目の前でしてくれるので、運転が上手にならないわけがありません。
どこに属しているのかではなく、「運転のスキル」で選ばれる世の中
一方、ウーバーは残念ながら誰でも運転手になり得るので、ほとんどの場合、プロのタクシードライバーよりも運転スキルは落ちます。
それでも安全な道であればどうということはないですが、タクシーに依頼する場合たいていは入り組んだ細い路地や、少しでも早く目的地に着きたいなど切羽詰まった状況下が多いです。
そんな時にウーバーを利用しているようでは、目的を十分に達成するのはまず難しいでしょう。
逆に、ウーバーとしては一朝一夕でプロのドライバースキルを育成することは不可能なので、タクシードライバーと渡っていくためにはそれよりも安い値段でサービスを提供する方法があります。
タクシー業界は基本的に一律で値段設定してあるので、業界で飛び抜けて収益が多いところが無いのです。
それは消費者にとってはより良いことではありません。
独占禁止法に定められていないので、合法的に値段を定めているのは確かですが、それでも少しでも安くサービスを提供できるのであれば、そちらにお客さんが流れます。
あとは、接客スキルを積み上げればウーバーはタクシーと良い勝負が出来るでしょう。
令和の時代になっても車が主流になるのは間違いありません。
このため業界が廃れることはまず考えにくいですが、お客さんが利用してくれなければタクシー・ウーバー共に共倒れになるので、消費者としてのお客さんが喜ぶにはどのように運営したら良いのか常に念頭に置いて、日々の仕事をし続けることがより良い方法です。